2010年10月12日
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続・烏山川経堂支流(仮称)

Written By: 川俣 晶連絡先

 現地を歩いてきました。

 水路の匂いなど、何も残っていません。

 しかし、いくつか間接的な「何か」は見えてきた感じです。


より大きな地図で 烏山川経堂支 流(仮称) V2 を表示

橋脚 §

 小田急の橋脚が赤線の部分で斜めに入っています。水路か道かは分かりませんが、何があったらしい痕跡です。

駐車場の多い土地 §

 上流部はもうちょっと先まで続いていそうな感じだったので更に歩くと、駐車場の多い土地に出ました。水源地の候補地その1です。周辺が宅地化されているのに土地が残っているのは、かつて池があった土地が敬遠されて売れ残ったのかもしれません。(だから駐車場ぐらいしか使い道がない)

洋館 §

 桜上水Confidentialさんの紹介で、経堂に唯一かもしれない古い洋館をついでに見てきましたが凄い建物でした。しかし、航空写真で見ると池?のようなものが見えなくもありません (不確か)。確率としては低いものの、水源の候補地2です。

 ちなみに、水のある低地を見下ろす乾燥した高台は、立地としては最高です。そういう意図でここに場所を決めた洋館でしょう。池があるとしても天然ではなく、排水の便が良い場所として選ばれているだけかもしれません。

別の候補地 §

 カシミール3Dで高低差を見ていて、もう1本の水路が西にありそうな気がしますが、確定できませんでした。

 それから、goo地図の航空写真を見ながら、2つほど候補地を書き加えてみました。昭和22年の時点でかなり宅地化が進んでいますが、水源のある場所だけ農地として残った可能性があるというアイデアによるものです。

 いずれにしても、水路は昔から多数あり、住宅地化も早い(経堂駅に近すぎる)ので、痕跡を辿るのはとても難しいですね。

余談 §

 恵泉女学院の近くに小さな社があり、そこを見たときにその先を歩いてみたかったのですが、意図せずしてそれが達成されました。洋館のある通りが、まさに歩いてみたかったその通りです。

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